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あなたにとって大事なことは?-在宅訓練を通じて-

秋葉原事業所在宅訓練

2020.04.27

あなたにとって大事なことは?-在宅訓練を通じて-

こんにちは、さら就労塾秋葉原事業所のHです。訓練の一環で文章を書いています。
文章を書くにあたって、さら就労塾の公式ホームページのブログで、他の訓練生の方が在宅訓練で感じたことを読みました。私が感じていたことと同じだ!と思った部分もありますし、この人の書き方はすごくわかりやすいなあなど色々な刺激を受けました。

世間では在宅勤務、テレワーク、リモートワークなどと呼ばれている労働形態。事業所では在宅訓練と呼んでいます。
その在宅訓練が始まって、2週間が経ちました。当初は、たくさんの不安を抱えていました。
自宅でうまく気持ちが切り替えられるだろうか、さぼってしまわないだろうか、ずっとパソコンで作業をして集中しすぎて体調を崩さないだろうか…など、とにかく不安が尽きませんでした。
ただ、自宅から往復2時間近い通所時間が自分のために使えることや、家での訓練なので人前に出る緊張感が減るのではないかという期待もありました。

実際に訓練を始めてみると、
・時間の管理を自分で行う(休憩なども自分で意識して、過度な集中をふせぐ)
・口頭ではなく、メールやチャットで職員さんとやりとり
・以前は清掃や手作業などの軽作業があったが、自宅ではパソコンに向かう作業がほとんど
など、たくさんの変化がありました。

私は障がいの特性上、変化に慣れるのに時間がかかるので、戸惑った部分もありました。
先週末からはzoomを利用した朝礼も始まり、ビデオ通話・会議という形にももっと慣れていく必要があると感じています。

しかし、変化は悪い事ばかりではないと最近思えるようになりました。
以前は、とにかく変化しないで安定していることが私にとって大事なことでしたが、今は変わらざるをえない時です。
職員さんと「今は大変な時だけれど、これをきっかけに新しい働き方や発想が生まれるかもしれない」という話をしました。

たとえば、どうしても電車に乗るのが苦手な人が、テレワークであれば週5日働けるかもしれません。
逆に、今の訓練の状況はとても辛い、自分は人と話さないと苦しい、という人は「人とのコミュニケーションがある場所」という条件を大事にして就労先を探せば良いと思います。

ウイルスによって社会や人間の色々な部分が顕在化するからこそ、自分にとって大事なこと・それほど重要ではないことがわかるチャンスなのではないでしょうか。
訓練生の方も、さら就労塾の利用を考えている方も、良い・悪いではなく「自分にとって大事なことってこれだったんだ」と自分を少し遠くから観察してみてはいかがでしょうか。
在宅訓練の美点凝視(良いところさがし)をしてみるといいかもしれません。

私もこの「変化」のマイナスな部分ばかりに目を向けず、どうしたらより良い訓練ができるか考えるきっかけにしていきたいです。