「アサーショントレーニングを行ってみて」
秋葉原事業所のHです。
先日、訓練のなかで「アサーショントレーニング」というものに取り組みました。
このプログラムは通常数回に分けて行われるそうで、今回はその一部を体験しました。
自分も相手も大切にする自己表現を「アサーティブ」と言います。その自己表現を行ううえで、自分の考え方の特性を知っておくのは重要なことです。
アサーショントレーニングでは、30以上の質問に答え自分の考え方を知っていきます。
私は数字や質問文に一喜一憂して「自分はこの部分の数字が高いからこんな考え方なんだ」と思っていましたが、そうではなく、「自分の考え方を知る」ことが重要だと職員さんに教えてもらいました。
考え方の偏りというのは、良い・悪いでは、はかれないことです。
自分には思考の偏りがあると認識しておくことで、何らかの出来事が起こってもそれに対処できますし、「私はひとつの考え方に縛られているかもしれない」と自分を客観的に見る事ができます。
私のアサーショントレーニングの結果を自分なりに分析してみると下記のようになりました。
・人に好かれなくてはならないと思い込んでいる
・思い通りに物事が運ばないことを特に嫌い、完璧主義の傾向がある
・不安になると行動を起こすことが難しく、何かに挑戦する前も失敗の要素ばかりに目を向けてしまう
・憂うつや敵意をコントロールすることが難しく、環境に左右されやすい
これまでキャリアデザインという取り組みの中でも、ジョハリの窓など、自分の特徴をみつめるワークにいくつか取り組んできましたが、おおむね同じような結果でした。
不安なことが起こると憂うつになり、さらに不安を引き起こすということが今まで何度もありました。
また、完璧主義的な面を満足させるために過剰に失敗をおそれ、さらに不安になります。人に好かれなくてはならない、というのも完璧主義的な一面のひとつで「私は○○であるべきだ」という「べき論」が強いというのは以前から感じていたことでした。
面白いなと感じるのは、そういった「べき論」や自責的な面が、他人には適用されないことです。
心配性でない人を責めることはありませんし、どんな人も必ず人に好かれるべきだとも思いません。このルールはなぜか自分にだけ適用されるものなのです。
冒頭にも書いたように考え方の偏りは良い・悪いではないので、「自分は心配症で完璧主義なのがだめなんだ…」とは思わず、「自分も相手も大切にするために、自己の考え方を知っておくということに取り組んだ」という事実を認識したいと思います。
今回は在宅での取り組みでしたが、通所した際には他の訓練生とも意見交換をしたいです。
他人とワークに取り組むことで、自分はこんな考え方をするけれど他の人はちがうということもわかりますし、新たな学びがたくさんありそうだと感じました。
アサーティブなコミュニケーションを目指して、少しずつ訓練の中でも考え方の意識をしていければと思います。