みなさんこんにちは。秋葉原事業所訓練生Sです。
さてブログの原稿を依頼されたものの、他の方の様に文章力も無く、さりとて特段面白い体験も無い自分ですので、「何を書いたものか…」とPC画面に向かって途方に暮れております。
そんなこんなの内に原稿〆切が目前に迫ってしまいました。
こうなってはいっそ脳みそ空っぽにして、自分の趣味の一つである本についてオススメの作品を紹介してみようと思います。
面白さを伝えられているのか自信が持てない拙い文章ですが、
作品の内容はこんな文章とは比べ物にならないレベルに面白いので、
タイトルだけでも覚えて頂ければ幸いです。
◎『喧嘩稼業』木多康昭 ≪漫画≫
同等の条件下で格闘技の実力を比べるのではなく、
試合前試合中問わず様々な策略を巡らせ、相手より優位に立つ――
そんな高校生格闘家 佐藤十兵衛を軸にした格闘技漫画。
古いジャンプ読者には『幕張』の作者と言う事で敬遠されてしまう作品ですが
(かくいう自分もそうでした)、漫画の構成や台詞のセンス等、
近年の格闘技漫画の中では最上位に位置する作品と言っても過言ではありません。
特に『念』や『スタンド』と言った特殊能力は出ないにも関わらず、
各々の策略や技術の魅せ方が巧みで、格闘技漫画で有ると共に
能力バトル漫画としても成立している奇跡。
ヤンジャンには『リクドウ』が
チャンピオンには『バキ』が
ヤンマガには『喧嘩稼業』がある!
またこの『喧嘩稼業』、第一部として『喧嘩商売』という作品が有ります。
この『喧嘩商売』も当然非常に面白いのですが、スロースターターと言うかなんというか、合間合間に『幕張』の様なギャグシーンが挟まってきます。
これが肌に合わない…という方は多いと思いますので、そこら辺は全部飛ばして下さい。
なんだったら『工藤優作』というキャラクターが出てくるまで飛ばしても可です。
そこからこの作品のギアは上がっていきます。
最初のハードルは高いですが、騙されたと思って読んでみて下さい。
ちなみに現在の『喧嘩稼業』ですが、第一部・全24巻を壮大な前ふりに使った、異種格闘技トーナメントが開催中です。虜になったあなた!
ヤンマガをチェックだ!(大体休載しています)
◎『疾中』宮沢賢治 ≪詩集≫
『銀河鉄道の夜』等の童話で有名な宮沢賢治ですが、彼の詩は読んだ事が無いという方は意外と多いものです。
そんな宮沢賢治の詩集の中でも特におすすめなのが、この『疾中』です。
およそ30の詩が収められたこの作品群は、賢治が肺疾患の闘病中に書かれた作品と言われています。
そんな明日をも知れない闘病生活の中、それでも日々を描く事に腐心した彼の描いた情景は、一見暗く見えるものの、どこか明るく綺麗な景色です。
この作品の中の一編『眼にて云う』は、死の淵にいるある男の心情を描いたものですが、読後に残るこの……・・_・・…な気持ちは…
是非ご自分でお確かめ下さい。
(ちなみにこの『眼にて云う』は少年漫画の『魔王』にも引用されていますね!)
またこの作品は青空文庫に登録されている為無料で読めるので、お暇な際は是非!
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