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『映画のような成長話』

秋葉原事業所

2021.04.15

『映画のような成長話』

皆さまは『プラダを着た悪魔』という映画をご存じでしょうか。
いまいち垢ぬけない主人公が、ファッション業界に足を踏み入れて働くお話です。
彼女は最初、一流ファッション業界にいるのに服に無頓着で、周りの目が白いのも気にしていませんでした。
しかしある時、上司とうまくやっていくために服装を改めました。
すると仕事に対する意識が変わり、仕事がうまくいくようになったのです。
……この後すったもんだがありますが、前半はこんなストーリーです。
 
私はこの映画がとても好きで、DVDを買ってよく見ています。しかし私は思っていました。
服装を変えたくらいで、ものごとがそんな風に変わるわけないだろうと。
かくいう私はいち庶民。プラダとまではいかなくても、服装なんて人並みにしておけばいいと。
 
ところが数カ月前。その気楽な考え方が暗礁に乗り上げました。
カンファレンスで職員さんが私の服装について言及していたと聞いたのです。
空が落ちてくるくらいにショックでした。どうやら、今まで私が人並みだと思っていたものは、他人からはそうではなく。
かといって、『個性的』というには少々場違いだったようでした。
今にして思えば、それを察することができないのが私の障害特性だったのだろうと思います。
 
悔しさと恥ずかしさでムンクの様に叫びそうでした。
何とかしたいと心から思いました。
その時、ふと思い出したのです。プラダを着た悪魔を。
映画では、服装を周りに合わせたらうまくいっていた。
周りに合わせるのは苦手だ。
けど個性を殺すことと溶け込むことは違うのではないか。
ここは、郷に入っては郷に従うべきかもしれない。
ありていに言うならばイメチェンです。
 
私はその日のうちに、某洋服店に突撃。そして懐がダイエットを許す限り服を調達しました。
おしゃれをすることが重要なのではなく、まずは周りに溶け込むことが第一だと考え、色味もデザインもシンプルなものを選びました。
翌朝、さっそくさらぽれ事業所に真新しい服を着こんで通所。
すると、何人かの方がお褒めの言葉をかけてくれました。
その日以降、今に至るまで新しい服を着て通所し続けていますが、いまだに「最近変わったね」「なんか素敵になったね」などのコメントを頂いています。
ちなみに他の人曰く、「今は健康そう」ですが、以前の私は「病人っぽかった」だそうです。聞いた時、モグラよろしく地中に隠れたい気分でした。
今までと趣味ががらりと変わった服装のため、最初は気恥ずかしかったのですが、徐々に好きになりました。
もし服装でお困りの方がいらっしゃいましたら、ユニクロがおすすめです。リーズナブルだし、シンプルで、程よく大人っぽく見えます。
昔は地味な印象が強かったユニクロですが、最近ではおしゃれなものもたくさん出ています。
女性はオフィスカジュアルにも普段着にも使えると思います。
 
服は、周囲への印象を左右するだけでなく、自分への自信を持つためにも重要なものだと思います。
自分に自信がもてたなら、仕事への意識も変わってくるのではないでしょうか。