「成長実感は突然に」
こんにちは。横浜事業所訓練生Oと申します。この度就労が決まり、さら就労塾を卒業することになりました。僭越ながら、卒業にあたり変化したことやさらぽれで学んだことについて、記事を書かせていただきます。就職活動を行うにあたって参考にしていただければ幸いです。
・生活リズムの改善
通所開始当初、私は睡眠のリズムが悪く、週1のペースで遅刻していました。要するに「遅刻魔」ってやつです。
改善したきっかけは、睡眠についての公開講座に参加したことでした。講座への参加後、就寝前の考え方に変化があり、以前は「明日起きられなかったらどうしよう」と思っていましたが、現在は「こうすれば明日は起きられる」と思えています。
この考えのおかげで、起きられるか心配という睡眠に対しての恐怖が消え、遅刻が無くなりました。
この件に関して、以前ブログにてお話させていただきました。気になった方はこちらもご覧いただければ幸いです。
・障がいがあっても対処できれば大丈夫
障がい特性について、主治医の先生から診断を受けた方は、それに対しての対応を考えていると思います。
私は口頭で説明を聞いただけでは覚えられず、話がかみ合わないことが多々ありました。就労する上で指示が正しく理解できないことは致命的な問題だと思います。
この問題、ただ単に配慮してもらうのは少しもったいないと思いました。短期の記憶ができないということは、メモをとれば覚えられるのではないかと思った私は、内容をメモして正しく理解できるよう実践しています。特性に対しての対処方法が分かれば、上司からも安心してもらえるのではないでしょうか。
「配慮事項」として会社に配慮してもらうか、対処方法を見つけて強みにするかは自分次第なのだと実感しました。
・「条件はなんでもいい」という落とし穴
就職活動をする上で、職種や業種は様々です。私は幅を広げて可能性を広げたいという思いから、条件をあまり設定していませんでした。
良いように見えるこの選択ですが、実は大きな落とし穴がありました。事業所職員から「たとえばどんなこと?」と言われた際に、答えられず固まってしまいました。当時はすごく焦ったことを今でも覚えています。その後、自己分析を振り返り、現在は条件を話せるようになりました。
選択肢はたくさんあっていいと思います。「なんとなく」で済まさず、説明ができるようにしておくことを強くおすすめします。
・自分に合った仕事の探し方
訓練を始めて1年たったあたりから、就職活動として企業への応募を始めました。
ハローワークや就職サイトなどを利用していましたが、大半は書類選考から先に進めず、書類選考に進めても面接でことごとく失敗していました。
幸運にもさらぽれには、実習に参加できる機会があります。実習では訓練の成果を、働いている方に評価していただくことができます。面接せずに進める訳ではありませんが、伝えることが苦手な私にとって、自分をアピールする手段の1つとして見つけられてよかったと思います。
また、今まで実習に参加した際のフィードバックは、訓練では気づけなかったこととして、現在の私に活かされています。採用に関わらない実習も、参加する意義は大いにあります。
成長する機会をいただき、今までお世話になった方々にはとても感謝しています。
・わずかな可能性に対してもチャレンジすることの大切さ
「進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む。」これは慶應義塾の創設者、福沢諭吉の言葉です。
自分では難しいと思うことでも、成長のためにチャレンジすることが必要です。
今まで行った就職活動の中で、難易度が高い求人や実習についても、魅力を感じたら進んでチャレンジすることを心がけていました。また、なまけ癖がついている私にとって、本気で行動できていないことを指摘してくれる存在は必要不可欠でした。
行動を起こすことで、先のステップに進める可能性が生まれます。進めなかったとしても、それば貴重な経験として今後に活かすことができます。
・おわりに
さらぽれに通い続けた2年、法定雇用率の引き上げやコロナウイルスによる働き方改革など、色々な変化がありました。余談ですが「日本のサグラダ・ファミリア」と揶揄されている横浜駅も、大きな変化を遂げました。
私自身も生活リズムの改善、やりとりのコツを習得できたことなど、大きく変化したこともありますが、「就職したい」という信念は常にありました。
訓練を始めたときと比べ、何が変わったか考えながら就職活動を行うことで、充実した訓練期間を過ごすことができました。
最後に、お世話になった方々への感謝の言葉を述べたいと思います。
両親、さらぽれ職員をはじめとした、就職活動を応援してくれた皆さん
就職を本気で応援していただき、ありがとうございました。今の状況ではダメだと背中を押してくれたからこそ、成長できたと思います。
基礎コース6月生をはじめとした訓練生の皆さん
自分から話しかけることが難しかった私でしたが、休み時間など皆さんと会話でき、とても楽しかったです。素の自分で話せる仲間がいるおかげで、モチベーションが維持できました。
グループ活動では、同期の皆さんと協力して、最高の成果を出し切ることができたと思います。場を盛り上げることが得意、絵を書くことが得意、うまくまとめることが得意など、皆さんの長所を活かして活動を行えたことは、今でも忘れられない思い出です。
私も就職が決まるまで、選考を通過できないことが多々あり、焦りを感じていました。しかし、あきらめずにチャレンジすることで、チャンスは突然やってきます。皆さんの成功を祈っています。