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面接で聞かれること(障害に関すること編)

面接で聞かれること(障害に関すること編)

就労を目指す人にとって、採用面接は避けては通れないもの。でも、改めて考えてみるとなぜ企業は面接をするのでしょうか?履歴書や職務経歴書、適性検査などを通じて、その人の経歴や能力などはある程度確認できるのではないでしょうか。

 

確かにそれらでその人の一部を知ることは可能ですが、すべてとは言えません。だからこそ、「同じ会社で一緒に働いていけるか」、「会社に貢献してくれる人か」、「この人が活躍できる場を会社として提供できるか」、そういった部分を深く知るために会社は面接という場を使って、その人に様々な質問をしながら採用を進めていきます。

 

では、採用面接では、具体的にどんな質問がされるのでしょうか。例えば、「志望動機を教えてください」というもの。これは一般雇用であっても障害者雇用であっても必ず聞かれる質問です。当然この質問をするのには理由があります。それは企業がその人の入社への本気度や強い意志を測り、ミスマッチな人材かどうかを見分けるための大事な判断材料となるからです。このように、面接で企業がする質問には、当然理由があるということを理解しておいてください。

 

では、障害者枠での採用面接となった時に質問されることは?一般枠での採用面接では聞かれない質問はあるのでしょうか。ずばり、あります。それは、障害に関連するもの、具体的に言うと、手帳を取得したきっかけとなった病気や特性上の個々の特徴についてです。

 

なぜそんな質問をするのか。当然ここにも理由があります。一つ目は、合理的配慮の提供の部分に関係します。合理的配慮というものは、雇用主が雇用される側に提供する義務があります。だからこそ、企業はその人が求める配慮をしっかりと把握したうえで、配慮の提供が可能かどうかを判断します。

 

特に、発達障害者や精神障害者の場合、外見からは何が障害になっているのかは非常に分かりにくいものです。だからこそ、応募者本人からきちんと障害の事、必要な合理的配慮というものを伝えてもらわなければ企業は対応に困ります。面接の段階で、配慮の提供が難しいとなれば残念ながら採用には繋がらないでしょう。しかしそれは、その人の能力を十分発揮できない環境で働き続ける事が果たして企業にとってもその人にとっても幸せな事かどうかを考えれば、残念な結果とは言えないかもしれません。だからこそ面接の際、必要な配慮に関しては隠したり我慢したりせずに、正確に伝えることが大事になってきます。

 

二つ目の理由。それは、継続して働き続けるためのセルフコントロールの術をもっているかどうかを企業は知りたいと思っています。なぜか。働く場面において、マイナスのストレスを避けるということはとても難しいです。初めての仕事であればわからないこともあるでしょう。覚えなければいけないこともたくさんあります。人間ですから、当然ミスをすることもあります。そういったマイナスのストレスがかかる場面に直面した時、例えば会社に来られなくなってしまったら・・・。当然人手不足から仕事に影響が出ますし、こういったことを繰り返すことは結果として働き続けることはとても難しくなります。しかし、そういった場面において、セルフコントロールの術を持ち、自分なりの立て直し方を知っているのであれば、その後の対処も全く違ってきます。すべてを一人で解決する必要はありません。必要に応じて上司や支援者に相談するというのも一つです。

 

こうしてみてみると、面接での質問に対ししっかりと答えられる人というのは、障害受容ができている人、自己理解ができている人だということがわかってきます。面接官は、その人が「自分のことを客観的にしっかりと分析出来ているか、自分自身のことをちゃんと理解しているか」という事を面接で見ています。これは、結局は、面接という一時的な場面だけでその人を見ているのではなく、その人が安定して働き続けられるかどうかを見極めているのです。

 

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